パニック障害

パニック発作について

目立った前触れもなく、いきなり激しい動悸や発汗、身体の震えなどの症状が現れ、パニック状態に陥ってしまうことを医学的には「パニック発作」と定義しています。自己を見失ってしまうほどの強い不安や恐怖を感じ、救急車で緊急搬送されることもありますが、救急病院で医師の診察を受ける頃には発作は消え、心電図や血液検査を行っても異常が見られず原因が分からずご本人や家族もどうしたらいいのか悩まれている場合があります。

パニック発作の主な症状

• 動悸
• 発汗
• 身震い
• 息切れ
• 窒息感（喉が詰まる感覚）
• 胸部の不快感
• 吐き気
• 嘔吐
• めまい
• 意識の混濁
• 気が狂いそうになる恐怖感
• 死ぬことに対する恐怖感
• 全身の痺れ

など

パニック障害の原因

様々な要因によってパニック発作が起こりうるのですが、特に関係していると言われているのが過労やストレスです。そして、一度パニック発作が起こると、再び発作が起こることへの強い不安が募り、症状を悪化させることがよく見られます。
パニック障害は、ストレスなどによって脳内神経伝達物質のバランスが乱れることによって発症すると考えられています。特に、セロトニンとノルアドレナリンが作用しています。

主な治療法

一般的には抗不安薬や抗うつ薬の内服を行います。
薬物療法に加え、認知行動療法（物事の捉え方や行動を変える精神療法）的なアプローチが、薬物治療と同じくらいパニック障害に効果があることが知られています。診察による精神療法、カウンセリングなどがこれにあたります。